2008年7月5日土曜日

<速報> チベットを救え”アジア・パシフィック・フォーラム”のご報告


7月1日・2日(公開)・3日に開催された、主催セーブ・チベット・ネットワーク、後援ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による「チベットを救え!アジア・パシフィック・フォーラム ~地球への思いやり(Compassion for the Planet)~」は、ダラムサラよりチベット亡命政府のケサン・ヤンキ・タクラ外務大臣をお招きし、参加者として、オーストラリアの国会議員ピーター・スリッパー氏をはじめ、台湾からの参加者と日本の国会議員多数の参加とご協力をいただいて、有意義に盛大に行うことができました。

これもひとえに、当日、全国から参加してくださった250名にのぼる皆さま、ならびに、全国で応援していてくださった皆さまのおかげと心より御礼申し上げます。

3月14日以来のチベット騒乱が世界の耳目をあつめ、チベット問題についての関心が高まりをみせていた時、四川大震災により、また、近づく北京オリンピックの祭典ムードにはさまれ、チベット問題が埋没し、風化しつつありました。

そうした中で開催される洞爺湖サミットは、もともとチベット問題を中心とした人権問題が議論されるはずでしたが、今やチベット問題は、サミットの議題からも完全にはずされてしまいました。

なんとしてでもサミットの中でチベット問題を議論していただきたい、チベット問題を風化させてはならないという思いから、フォーラムを開催いたしました。

7月2日の公開フォーラムでは、参加者による意見発表や質疑応答がなされ、7月3日にはそれをもとに決議文の作成作業が真剣に行われました。結果として、明確な強い主張の決議ができましたことを、大変喜んでおります。

さっそく、この参加者すべての思いのこもった決議書を日本の「チベット問題を考える議員連盟」の代表である枝野幸男衆議院議員により、各国大使館を通じてサミット参加各国の首脳に届ける作業をおこないました。

また、このフォーラムのことが、各種新聞やTVのニュースとして報道され、
特に、タクラ大臣の謙虚かつ真剣な態度が、日本のみならず世界の人々の好感をいただくこととなりました。

今、チベットは、50年間の中で最大の非常事態にあります。
この最大の悲劇的な状況をひとつのチャンスとしてとらえ、チベット問題の平和的な解決に向けて、
チベットの力とそれをサポートする全世界の人々の力を結集して、国際世論を高め、各国の政治を動かし、
中国政府に対し、チベット政策の大転換を迫っていきたいと思います。

ダライ・ラマ法王の主張する、「独立ではなく、高度な自治とチベット人のアイデンティティーの確立」のため、最善の努力を展開していきたいと思います。ひきつづき、セーブ・チベット・ネットワークの方針と活動にご理解とご協力をくださいますようお願い申し上げるとともに、このフォーラムの成功の報告とお礼に代えさせていただきます。

セーブ・チベット・ネットワーク 呼びかけ人
牧野聖修

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【ダライ・ラマ法王からのメッセージ】

今回、ダライ・ラマ法王から、「チベットを救え:アジア・パシフィック・フォーラム」へメッセージが寄せられました。

ダライ・ラマ法王のメッセージはこちら>> 

和訳はこちら>>
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【フォーラム参加者】

<チベット亡命政府>
外務大臣
ケサン・ヤンキ・タクラ

ダライ・ラマ法王オーストラリア代表部事務所
代表
テンジン・プンツォク・アティーシャ

ダライ・ラマ法王台湾代表部事務所代表
ダワ・ツェリン

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表
ラクパ・ツォコ

<オーストラリア>
オーストラリア議会議員・チベット支援議員団発起人
ピーター・スリッパー

オーストラリア・チベット連盟代表
ポール・ボウク

前オーストラリア議会議員
マイケル・オーガン

<台湾>
高雄・輔英科技大學・教授
蘇 嘉宏(スー・チァフン)

民主進歩党・台北市議会議員
チェン・ユウエン

民主進歩党・台北市議会議員
李慶鋒(リー・チン・フェン)

国民党・高雄市議会議員
リェン・ジー・ジェン

アジア民主基金研究員
許文英

<日本>
自民党衆議院議員・元農林水産大臣
中川昭一 (代理)

自民党衆議院議員・元総務長官、自民党改革・政治改革・行政改革本部長
太田 誠一

民主党衆議院議員・「チベット問題を考える議員連盟」代表
枝野 幸男

民主党衆議院議員・衆議院財務金融委員会委員長、
鈴木 克昌

民主党衆議院議員・外務委員会委員
松原 仁

民主党参議院議員・参議院内閣委員会理事、民主党NC内閣府副大臣
山根 隆治

民主党参議院議員・国際IC日本協会専務理事、難民を助ける会常務理事
藤田 幸久

民主党参議院議員・参議院環境委員会委員
大石 尚子

民主党前衆議院議員・「チベット問題を考える議員連盟」元事務局長
五十嵐 文彦

民主党前衆議院議員
山花 郁夫

民主党前衆議院議員
中山 義活

民主党前衆議院議員
宇佐美 登

民主党東京都議会議員
土屋 たかゆき

民主党東京都議会議員
吉田 康一郎

<スペシャルゲスト>

世界ウイグル会議日本エージェント
イリハム・モハムティ

内モンゴル人民党
ケレイト・フビスガルト

<ゲストスピーカー>
早稲田大学
石濱裕美子教授

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【決議文】

Resolution of the Save Tibet: Asia-Pacific Forum

Given the current critical situation in Tibet, present and past parliamentarians, Tibet Support Groups and supporters from Australia, Taiwan and Japan attended a forum immediately prior to the G8 summit to appeal to world leaders to use their influence to address the Tibetan issue as a matter of urgency. [Note: Tibet in this document refers to the whole of Tibet, comprising the provinces of Amdo, Kham and U-Tsang.]

The Asia-Pacific Forum, organised by Save Tibet Network Japan*, was held in Tokyo from 1-3 July 2008. Participants recognised the dramatic increase of concern and support for Tibet throughout the world resulting from the recent tragic events in Tibet.

The Forum condemns the on-going violations of human rights in Tibet, including arbitrary arrests, repression and the campaign of so-called “patriotic education” in occupied Tibet.

The Forum commends the Tibetan people for responding to the call by His Holiness the Dalai Lama to reject violence, despite the violence and suffering inflicted on them by the Chinese authorities.

The Forum fully recognises His Holiness the Dalai Lama and the Tibetan Government-in-Exile to be the legitimate representatives of the Tibetan People.

The Forum fully supports the Middle Way Policy of His Holiness the Dalai Lama and the re-opening of official contact between Representatives of the Dalai Lama and the Government of the People’s Republic of China to discuss the peaceful resolution of the Tibet issue.

The Forum notes that many of the leaders attending the G8 Summit at Toyako, Japan, including President George Bush, President Nicholas Sarkozy, Prime Minister Gordon Brown, Prime Minister Stephen Harper, Chancellor Angela Merkel, Prime Minister Kevin Rudd, Prime Minister Silvio Berlusconi and Prime Minister Yasuo Fukuda have individually made strong statements of support for the Tibet-China dialogue.

The Forum urges these leaders to jointly re-affirm their support for the dialogue process and calls upon them to urge President Hu Jintao to elevate the dialogue to the level of formal, results-oriented negotiations leading to genuine autonomy for the Tibetan people as soon as possible.

The Forum urgently calls on the Chinese leadership to:
a) Cease the arbitrary arrest and detention of Tibetans and immediately release all those imprisoned for peacefully exercising their basic human right to free expression
b) Allow the United Nations, foreign journalists and other media, diplomats and independent international fact-finding delegations unrestricted access to Tibet
c) Immediately cease the so-called “patriotic education” campaign which has been re-introduced across Tibet
d) Respect the rights of the Tibetan people to engage freely in cultural and religious practices
e) Cease the facilitation of migration by Han Chinese and other non-Tibetans into Tibet
f) Stop the reckless exploitation of Tibetan natural resources which is endangering Tibet’s fragile eco-systems and impacting on neighbouring countries
g) Transform the Tibet-China dialogue from mere token discussions to transparent, agenda-driven negotiations with the aim of achieving genuine autonomy for the Tibetan people and bringing harmony to both Tibet and China.

Tokyo
3 July 2008

* http://save-tibet.net


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【決議文(和訳)】

セーブ・チベット・アジア・パシフィック・フォーラム決議 ( 訳)

チベットにおける現在の危機的状況に際し、緊急を要するチベット問題に対し、世界の指導者たちが
その影響力を行使するよう要請するため、現職や元職の国会議員、チベット支援団体や支援者が
オーストラリア、台湾、日本からG8サミット直前にフォーラムに集った。
【注/この文書におけるチベットとはチベット全域を指し、アムド、カム、ウツァンを含む】

セーブ・チベット・ネットワーク(日本)*が主催したこのアジア・パシフィック・フォーラムは、
2008年7月1日から3日にかけて東京で開催された。チベットにおける最近の悲劇的な出来事により、
チベットへの関心と支援が世界中で劇的に広がっていることを参加者は認識した。

このフォーラムは、占領下のチベットにおいて現在進行中の恣意的な拘束、弾圧、いわゆる「愛国教育」政策を含む人権侵害を非難する。 このフォーラムは、中国当局による暴力や苦難にも関わらず、ダライ・ラマ法王が訴える非暴力を実践しているチベット人を称賛する。 このフォーラムは、ダライ・ラマ法王とチベット亡命政府が正統なチベット人民の代表であることを全面的に承認する。 このフォーラムは、ダライ・ラマ法王の中道政策と、ダライ・ラマ法王特使と中華人民共和国政府の間のチベット問題平和的解決を目指す公式協議の再開を全面的に支持する。

このフォーラムは、ジョージ・ブッシュ大統領、ニコラ・サルコジ大統領、ゴードン・ブラウン首相、スティーブン・ハーパー首相、アンゲラ・メルケル首相、ケビン・ラッド首相、ベルルスコーニ首相、福田康夫首相を含む、日本北海道洞爺湖サミットに参加するリーダーたちの多くが、それぞれすでに、チベット・中国対話を支持する強い声明を出していることを留意している。

このフォーラムは、対話を通じた交渉プロセスへの支持を共同で再確認し、胡錦濤主席に対し、チベットの未来に関する公式かつ実質的な結果をもたらす交渉の場へと、対話をできるだけ速やかに格上げし、その結果チベットの人々に真の自治がもたらされるように要請する。
このフォーラムは以下のことを中国の指導部に緊急に要請する。

a) チベット人の恣意的逮捕・拘束をやめ、表現の自由への基本的人権を平和的に行使したために拘束されている人を速やかに解放すること。
b) 国連、外国のジャーナリストやメディア、外交官、独立した国際的な調査団が制約無くチベットの全地域に入ることを認めること。
c) チベット全土で再導入された「愛国教育」政策を即刻停止すること。
d) チベットの人々が文化的・宗教的活動に自由に参加する権利を尊重すること。
e) チベット地域への漢民族、その他の非チベット人の入植の促進を停止すること。
f) チベットの壊れやすい環境系に危険を及ぼし、周辺諸国に影響を与えるチベットの天然資源の野放図な採取を止めること。
g) チベット・中国間の対話を、単なる形式的な話し合いの場から、チベットと中国の協調を達成しチベットの人々に真の自治をもたらすための計画的で透明性のある交渉の場へと、転換すること。


東京
2008年7月3日

*http://save-tibet.net

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【関連リンク】
フォーラムの模様や、タクラ大臣の記者会のもようが、新聞、TVでも紹介されました。

<動画>
http://news.tbs.co.jp/20080702/newseye/tbs_newseye3890966.html
http://www.news.janjan.jp/special/0807/0807011001/1.php

<記事>
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/080702/asi0807022309005-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/080701/asi0807012039001-n1.htm
http://www.asahi.com/international/update/0703/TKY200807030485.html?ref=rss
http://phayul.com/news/article.aspx?id=21829&article=Save+Tibet+Asia+Pacific+Forum+Held+in+Tokyo%3a+Updated
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【写真】
7月1日 事前ミーティング

7月2日 公開フォーラム














7月3日 決議文作成の討議




7月3日 記者会見

2008年5月16日金曜日

5月6日のデモ行進。動画をアップしました。

5月6日、日本青年館での集会に続き、日本青年館~代々木公園へデモ行進が行われました。
デモの参加者は、最終的には約4200人に達し、最終地点の代々木公園野外ステージで開催されたフィナーレの集会では、チベットの自由と平和、さらにはアジアの自由と平和を求める声が空高く響き渡りました。
また、同日夜には、チベットで亡くなった方々を追悼するキャンドルライティングが行われ、チベット語のお経の声にあわせて、大勢の人々が祈りを捧げました。

このデモ行進、フィナーレ集会、キャンドル・ライティングの模様を動画 にまとめました。
当日、お越しいただけなかった方も、ぜひこの熱気を感じてください。

「チベットを救え!」デモ(動画)(47MB)

「チベットを救え!大集会」の動画はこちら

セーブ・チベット・ネットワークでは、洞爺湖サミットのタイミングで、強力かつ効果的なアクションをおこなえるよう、次のアクションを企画・検討しています。
近日中に、アクション内容を告知いたしますので、今しばらくお待ちください!



 

2008年5月9日金曜日

署名、全32,138筆。本日、国連と日本政府へ受け渡し完了。



【STN PRESS】5月9日、セーブ・チベット・ネットワークは、1万人以上から寄せられた請願書を東京都渋谷区の国際連合広報センターと永田町の内閣府へ手渡した。
国連の広報官は、来週、ニューヨーク市の国連本部へ事務総長宛の要請書を空輸すると確約した。
続いて、内閣府へ出向き、内閣総理大臣宛の請願書を内閣大臣官房総務課の方に手渡した。請願書は近日、福田総理に届けられる予定。

牧野聖修氏が請願書を受け渡した際、セーブ・チベット・ネットワークのボランティアスタッフは、署名の内容に加えて次のことを福田総理へ伝言してくれるようお願いした。

「人権問題に関わる今回の署名は、日本全国、アメリカやヨーロッパに住む人々から寄せられています。わずか一ヶ月足らずの短期間で1万を超える署名が集まったということは、同じ思いを持つ国民はたくさんいるはず。ぜひ、国民の民意を政治に反映し、アジアの平和を率いるリーダーとして行動をしていただきたいと思います」。

牧野聖修氏は併せて「ダライ・ラマ法王を国賓として日本にお招きしていただきたい」と述べた。
内閣官房総務課の方は、「福田総理にその旨を必ずお伝えします」と請願書を受け取った。

なお、日本内閣総理大臣宛の請願書は全11,053筆。国連宛は10,849筆。中国大使館宛は10,236筆が集まった。尚、現在、中国大使館へ要請書の受け渡し日を調整中。

◆国連へ




◆内閣府へ



2008年5月7日水曜日

5月6日の大集会。動画をアップしました

5月6日、日本青年館で開催された「チベットを救え!」大集会の模様を、
ビデオにいたしました。

当日お越しいただけなかった方も、ぜひご覧下さい。

「チベットを救え!」大集会(動画)(286MB)
なお、デモと代々木公園でのフィナーレ集会の模様も、追ってアップロードします。

<NOTE>
※日本青年館での忘れ物をお預かりしています。
※5月6日に日比谷公園で行われたデモは、セーブ・チベット・ネットワークとは一切関係ありません。

5月6日の集会とデモへの参加協力への御礼 

5月6日の「チベット救え!」大集会とデモに、4200名を越える大勢の皆様にご参加をいただき、力強く集会ができましたことを、心よりお礼申し上げます。

日本青年館では、枝野幸男衆議院議員、チベット亡命政府議会議長カルマ・チョペル氏、アムネスティのスピーチ、仏教僧侶、神道神職、さらには、ウイグル、内モンゴル、台湾、中国の民主化にとりくむ在日中国人の皆さまからのメッセージをいただきました。

日本青年館には、ジャーナリストも含めると1200人を超す満員のお客様がご来場くださいました。また、会場に入れず屋外でお待ちいただいた上、デモ行進、さらに起立したままでの代々木公園でのフィナーレの集会にご参加くださいましたすべての皆さま、ほんとうにお疲れ様でした。

天にも届くほどのシュプレッヒコールの嵐。感動的でした。
ほんとうに、ありがとうございました。

集会でもご説明したように、この運動は、

 1. 慈悲の心で、非暴力・対話の方法で
 2. チベットの今日の課題と、長期的な問題の解決の真の解決の為に
 3. チベット以外の同様の苦しみの下にあるウイグル、内モンゴル、台湾などの皆さんと仲良く
 4. 中国の国内にあって弾圧されている中国の人々も仲間にしていく
 5. オリンピック以後も力強く運動していく

以上、5点を運動の基本としてがんばっていきたいと思います。
何卒、皆様のご協力とご理解をお願いいたます。


チベットに自由を!

アジアに自由を!

世界に平和を!



取り急ぎ、お礼まで。


セーブ・チベット・ネットワーク呼びかけ人
牧野聖修

           ※    ※    ※    ※
  
集会、デモ、キャンドルライティングの模様は、追って詳しくご紹介します。
いましばらく、お待ちください。  

2008年5月4日日曜日

5月6日の集会とデモ行進に関する詳細

5月6日の集会、デモ、キャンドルナイトについては、こちらをご覧ください
◆アクション3◆5/6 集会・デモに参加しよう!


    

2008年5月2日金曜日

<速報>世界中から数千人分の署名が集まりました!


本日5月2日、国会郵便局に集められた署名を引き取ってきました。
日本全国、さらには、NY,パリ、オーストリアなど、世界から署名が届きました。皆様、本当にありがとうございました。


署名の入った封筒は、約1200通ありました。中には一つの封筒に、200枚もの署名が入っているものもありました。
署名人数の集計はこれからですが、数千人の署名が集まったことは間違いありません。

皆様からお預かりした署名は、セーブ・チベット・ネットワークが責任を持って日本政府、中国大使館、国連に届けさせていただきます。
届ける日時は、6日の集会を終えた後日、胡錦濤主席の滞在中に届けたいと考えております。
具体的な日時が決まりましたら、追ってご報告させていただきます。

また、署名と一緒に、暖かな励ましのお手紙を同封してくださいました方も大勢いらっしゃいました。
この場を借りて、心より御礼申し上げます。



2008年4月27日日曜日

長野聖火リレー騒然。チベット国旗と中国旗が入り交じった熱い一日。


【4月26日STN PRESS】
 26日、オリンピック聖火リレーが行われた長野市の沿道をチベット国旗と中国国旗が埋め尽くした。

 在日チベット人は、早朝、長年チベット支援をしている西方寺に立寄り、3月10日以来の犠牲者への法要を行った。その後、リレーの出発点の役目を降りた善光寺へ移動。チベット人代表は住職にタンカを贈与すると、住職は「同じ仏教徒が虐殺されていることを放ってはおけない。あなたたちは、仏の教えを信じ、実行する精神性の高い尊い人々だ」と言って涙を浮かべた。

 善光寺本堂では今回の犠牲者のチベット人、漢人の名前が読み上げられ、法要が一般の参拝者も含めて執り行われた。この法要の施主はステューデント・フォー・ア・フリー・チベット日本の代表者。法要、五体投地、唱名などを通して、仏教の心が根付いたチベット人の姿を日本のマスメディアに知らしめることとなった。

     *         *        *

 サポーターたちは善光寺で平和の祈りを済ませると、デモンストレーションへ出発。この日、警察3000名が出動し、物々しい雰囲気に包まれた長野市内は2〜3000名の中国人が持った国旗で、真っ赤に埋め尽くされた。チベット人とサポーターたちがチベット国旗を掲げて進んでいくと、時折、小競り合いが起こった。ふたつの国旗が入り乱れることになったが、暴力を振るう者はみられなかった。

 チベット人が「フリー・チベット」とシュプレヒコールをあげると、中国人側から「ワン・チャイナ、中国がんばれ」という声が返ってくる。「ウソツキ」という罵声を飛ばす中国人もいれば、話しかけてくる者もいた。
「あなたはチベットを知っていますか?」「チベットに行ったことはありますか?」「チベット語は話せますか?」すべてに「ええ」と答えても、だからといって何を言う訳でもない。こちらから「あなたはチベットを文化と歴史を知っていますか?」と逆に質問しても相手はいっさい答えない。

「私たち中国は50の民族を統治しています」。「そう、中国は武力で統治してる。チベットで人が殺されていることを知っていますか?」という質問に答えることもなく、相手は再び「あなたはチベットを知っていますか?」と最初と同じ質問を機械仕掛けの人形のように繰り返した。

政府から渡されたマニュアル通りの言葉以外の発言は禁止されているようだった。中国人のほとんどは10〜20代の学生で、中国政府が日当数千円で雇ったアルバイトたちだ。

 小競り合いを何回も起こしながら、リレーの終着地点となる若里公園へ11:00に到着。公園内は中国エリアとチベットエリアに分離され、まるで中世の合戦のような格好となった。

 昼過ぎ、雨が降り始めたが、休むことなく「フリー・チベット(チベットに自由を)」「ストップ・ジェノサイド・イン・チベット(チベットでの虐殺をやめろ)」などのシュプレヒコールが続けられた。午後1時過ぎ、向かい側の中国エリアに聖火ランナーが走りこみ、聖火リレーは終了となった。午後2時、土砂降りの雨の中でチベット側の集会は終了した。

 結局、チベット側にリレーに関する情報はいっさい知らされなかった。中国が「ワン・チャイナ」と言うなら、チベット人を本来その列に迎え入れるべきではないか、という疑念が残った。長野市民を参加させず、チベット人とサポーターの日本人を隔離し、中国人に囲まれて行われた長野聖火リレー。98年に冬季オリンピックを開催した長野市が中国に染まったこの日、胡錦濤国家主席来日を控えた日本政府の中国尊重の構図が丸見えとなった。

 セーブ・チベット・ネットワークの呼びかけ人である牧野聖修氏は集まった者たちへねぎらいの言葉を述べ、「私たちには聖火到着について何も知らされることはなかった。今日ここで行われた差別を忘れてはならない。胡錦濤国家主席が来日する5月6日、東京でデモを行うので、参加してほしい」と訴えた。 

<速報>聖火リレー。 チベット人約30人と共に。

4月26日、チベット人約30名とセーブ・チベット・ネットワークの牧野氏らは、聖火リレーの行われた長野に赴いた。

貸し切りバス1台で長野に到着したチベット人一行は、西方寺で簡単な法要と休憩をした後、善光寺に向かった。

善光寺では、チベット騒乱で命を落としたチベット人と中国人を追悼する追悼法要が行われた。善光寺側の計らいで、チベット人は最前列に案内された。
堂内を埋め尽くした大勢の参列者は、みな真剣な表情で祈りをささげ、中には、目に涙を浮かべる善光寺高僧の姿も見られた。

法要は厳粛な中にも暖かな雰囲気に包まれた。
「法要のあいだ中、同じ仏教徒であるダライ・ラマ法王やチベット人に対する好意の気持ちが伝わってきました。」と、牧野氏は語る。

善光寺を後にしたチベット人一行は、聖火の通過ポイントに向かった。沿道は、おびただしい数の中国人で埋め尽くされていた。チベット人一行が通ると、中国人から「One China!(中国は一つ)」「ダライ・ラマはうそつきだ!」などの罵声が飛び、チベットの旗を巨大な中国国旗で隠そうとする中国人もいた。これに対し、チベット人が抗議の声を上げるなど、沿道は騒然とした雰囲気に包まれた。

チベット人一行は、中国人に埋め尽くされた沿道を前に進むことができず、ついには警察の誘導で車道を歩いて聖火を追いかけた。しかし、最後まで、チベット人が聖火を目にすることはなかった。

聖火リレーの最終地点では、中国人の群集が到達地点を取り囲むように陣取っていた。後から到着したチベット人一行は、警察に誘導され、到達地点から50m以上も離れた地点に連れて行かれた。気がついたときには、聖火は過ぎ去った後であった。

「この最終地点での対応は、チベット人に対する配慮がまったくなかった。警察や長野オリンピック委員会がチベット人を差別している、と言わざるを得ない対応だった。」と牧野氏は語る。牧野氏は、今回の聖火リレーにおけるチベット人への差別的な対応について、現地で長野オリンピック委員会関係者に抗議の申し入れをした。

「しかし、一般の人々からは、チベットへの応援の声がたくさん聞かれた。ビルの上から声援を送ってくれた人もたくさんいた」

「沿道で、One China!(一つの中国)と叫ぶ中国人たちと、Free TIBET!(チベットに自由を)と叫ぶチベット人たちが出くわすと、面白いことに、圧倒的に数で上回っているはずの中国人の声がだんだん小さくなり、最後は、Free TIBET!と熱く叫ぶチベット人の声だけになってしまうんだ。それは、どこに行ってもそうなんだよ。これこそ、チベットの勝利だ!」と、牧野氏は熱く語った。

聖火リレーが終了すると、中国人応援団は、ばらばらと帰宅の途についた。しかし、聖火リレー終了後も、チベット人達のシュプレッヒコールは延々とつづいた。
どしゃ降りの雨の中、まったく勢いが衰えることなく、「チベットに自由を!」「チベットに宗教の自由を。教育の自由を」と、声をからし、魂の限り訴えるチベット人の声は、聖火リレー終了後1時間以上もつづいた。

最後に演説をした牧野氏は、「今回、チベット問題を訴えたチベット人、聖火リレーでチベット人を応援してくださった日本の皆さん、そして、全国でチベットを支援している皆さん。その思いを、次は5月6日のデモにつなげましょう!!」と締めくくった。


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今回、セーブ・チベット・ネットワークでは、皆さまの身の安全に配慮し、「聖火リレーでチベットの旗を振ろう」、というアクション提案を控えさせていただきました。
それにもかかわらず、大勢のチベット支援の皆様が長野まで来てくださいましたことに、心から感謝しております。どうもありがとうございました!
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※参考: 現在日本に住むチベット人: 約60人 
  (チベット本土から来た中国国籍をもつチベット人を含めると約100名)

2008年4月14日月曜日

ダライ・ラマ法王と牧野氏謁見。5月の集会にリチャード・ギア出席を求む。

【4月14日STN PRESS】
シアトル滞在中のダライ・ラマ法王は再びセーブ・チベット・ネットワークの呼びかけ人、牧野氏と謁見を行った。

同氏は、世界的ネットワーク「アジアと中国の民主化運動」の推進者のひとり。オリンピック前に、コキントウ来日、サミットを控えた日本で「アジアと中国の民主化運動」の国際会議を開催し、チベット問題を取り上げると伝え、「チベット問題を解決するには、中国の民主化・自由化をさけられない」と語った。ダライ・ラマ法王は「ありがとう」と感謝を述べ、次のように語った。

「セーブ・チベット・ネットワークが日本で立ち上がったことを私は大変嬉しく思っている。集会では、ぜひ皆にこう伝えてほしい。人権と民主主義を弾圧する一部の人々が敵であって、中国人民が敵ではないことを忘れないように。民主主義を求めている中国の人々のためにも、民主主義の運動を広げていくことがとても大切だ。チベット問題は、局所的ではなく、世界全体の問題であり、民主主義に関わるグローバルな問題だということを皆に伝えてほしい」。

牧野氏は日本でチベットへの関心が高まり、大きなうねりが出ていると述べ、「5月コキントウ来日予定日に行う集会とデモに、リチャード・ギアに出席してほしいと伝えていただけないか。出席が難しいようなら、メッセージをいただきたい」と、法王にリクエストした。法王は「良いアイディアだ、私から伝えよう」と快く承諾。また、チベットをサポートし続ける変わらない情熱に感謝すると述べた。

牧野氏は法王の意思と方法論を支持し、今後もベストを尽くしサポートすると表明。法王は「日本でチベットへの理解が高まり、懸念が広がっていることに感謝している。サポーターの皆さんによろしく伝えてほしい」と同氏にメッセージを託した。

謁見はシアトルのグランドハイアットホテルの30階、現地時間13日午後2時より行われた。

>> ダライ・ラマ法王から、セーブ・チベット・ネットワークに送られたメッセージ

2008年4月11日金曜日

ダライ・ラマ14世が会見。中国は現実を受け入れるべき、と強調。



【4月10日 STN PRESS】

ダライ・ラマ14世は10日、米国訪問のトランジットで日本に立ち寄り、千葉県成田市内のホテルで記者会見を行った。3月10日のチベット騒乱以降、ダライ・ラマ14世が亡命先のインド以外で、見解を明らかにするのは初めて。

今回のアメリカ訪問では「人間の価値を重視すること」、「思いやりの心を持つことで人は心身が健康になること」「宗教間の調和の大切さ」についてアメリカで講演するのであって、政治的な目的ではないと前置きしたうえで、質問を受け付けた。

オリンピックについて、「中国は長い歴史を持った人口の多い大国で、オリンピック開催国にふさわしい」と述べ、もし奇跡が起こって開会式に招待されたらどうするかという質問に、「それが実現するなら、私もオリンピックを楽しみたい」とおおらかな笑顔で答えた。

各地で聖火を巡る混乱が起きていることをどう思うかという質問に対し、サンフランシスコのチベット人に暴力は絶対に振るわないようにすでに自制を呼びかけたと語った。
「ただし、人は自分の気持ちを表現する自由がある。誰にも“黙れ”という権利はない。それが民主主義だ」と述べ、「中国のチベット人には、表現の自由がない。その憤りが表出した」と今回の抗議運動に深い理解を示した。

チベット自治区の自治とは言葉だけで、真の自治は行われていないことを訴え、「世界的遺産であるチベット仏教と独自の文化、教育、環境に対する自治を欲しているのであり、独立を求めているのではない」と強調した。
また、「数千人のチベット人を犯罪者扱いしているが、非暴力の行為は犯罪ではない」と指摘。

チベット自治区だけでなくウィグル自治区でも怒りが表出していることを述べ、「中国政府は現実を認め、受け入れる時がきている。暴力による弾圧は時代遅れで、現実に基づいたアプローチが必要だ」と力強く表明した。

さらに、国際的調査団による調査の必要性を述べ、「21世紀の調和のとれた世界は、信頼を基盤にして、相互の尊重、平等、透明性によって発展する」と語り、「中国が超大国になるためには、道義的正義が必要であり、中国は論理的に考え、前向きな貢献を世界のために果たすべきだ」と訴えた。

会見終了後は米シアトルに向けて出発。米国にはニューヨーク州などに約2週間滞在し、講演会や法話を行う。
尚、セーブ・チベット・ネットワークの呼びかけ人、牧野氏は会見後、ダライ・ラマ14世と共にシアトルへ向かった。

>> ダライ・ラマ法王会見の全文書きおこし

首相と小沢氏の国会討論でチベット問題が浮上!

【4月10日 STN PRESS】
4月9日、国会で3ヶ月ぶりの党首討論が行われた。民主党の小沢代表は今回、道路、年金、チベット問題を取り上げた。

小沢氏「チベット問題が大きな関心ごととなっている。チベット騒乱で中国は人民解放軍を出動させてまで鎮圧している。首相はどう考えているのか?中国のコキントウ国家主席訪日時に取り上げるのか?」

首相「せっかくな五輪を前にして残念なことだ。一番責任があるのは中国だから、中国が冷静に対応し、平和的に話し合いで解決してほしい。大変憂慮している。世界中のスポーツ選手が参加できるような状況をつくるために、中国政府が一段と努力すべきだ。同時に、各地で人権という名のデモがあるが、暴力沙汰に発展するのは避けなければいけない。日本にも聖火が来るので、(暴力ざたがないよう)、日本も努力していきたい」。

チベット問題が公の場で討論されたのは初めて。4月26日の長野聖火リレー、5月6日の胡錦濤(フーチンタオ)国家主席来日を前に、日本政府は今後どのような動きを見せるのか注目したい。

2008年4月9日水曜日

牧野氏、i—morleyさんとチベット問題の根本的解決に向けて語る

4月8日、セーブ・チベット・ネットワークの発表後、牧野氏はネット配信ジャーナリストのモーリー・ロバートソンさんと池田有希子さんからロングインタビューを受けました。

「チベット問題を考える議員連盟」の立ち上げの経緯に始まり、チベット問題解決に向けての展望までを深く掘り下げました。貴重な情報満載。必聴です!


i- morley

  >> 牧野氏へのインタビュー(1)

  >> 牧野氏へのインタビュー(2)

4月8日、「セーブ・チベット・ネットワーク」の発足を正式発表。



【4月8日 STN PRESS/東京内幸町日本記者クラブ】

 文化人65名連名の「14世ダライ・マラ法王と中国政府首脳との直接対話を求める声明文」を映画監督の龍村仁さん、ジャーナリストの下村満子さん、音楽評論家の湯川れい子さんらが発表した会見に、セーブ・チベット・ネットワークの呼びかけ人の牧野聖修氏が同席した。

 3月10日以来続くチベット弾圧の解決とチベット問題の根本的解決のために、世界の著名人たちが勇気を持って発言している中、「日本の動きを懸念していたが、大勢の文化人が意見を発表してくれたことに心強さを感じると共に、今後も文化人の動向に期待したい」と述べた。

 牧野氏は「チベット問題を考える議員連盟」もいち早く立ち上がり、今までにない政治状況が生まれていると伝えた後、セーブ・チベット・ネットワークの発足を正式に発表した。

 セーブ・チベット・ネットワークは3月22日のデモに集まった1500名の人々、チベットの動乱に思いを寄せる人々、議員連盟、仏教界、神道会、海外の支援者などと連携を取りながら、中国外務大臣来日、長野での聖火リレー、コキントウ来日、サミットに向けて、「会話と非暴力」を基本に効果的な運動を展開すると表明。

 「短期的目的は、拘束された僧侶や市民が解放され、平和な現実を取り戻すようにすること。長期的目的として、チベット人による高度な自治ができるようにすること」と述べ、個人の参加を呼びかけた。

 尚、女優の岸恵子さん、俳優の堺正章さん、詩人の谷川俊太郎さん、音楽家の細野正臣さん、ブロードキャスターのピーター・バラカンさん、演出家の宮本亜門さん、作家の池沢夏樹さん、歌手のUAさん、スペシャルオリンピック名誉会長の細川佳代子さん、漫画家の美内すずえさん、在日チベット人であり、医師である西蔵ツワンさんなど65名がダライ・ラマ14世と中国政府の対話を求める内容を記した声明に賛同している。
      

2008年4月5日土曜日

3月22日六本木、チベットの平和を願う1500人が集まりました。



2008年3月22日、東京六本木に、チベット人に対する武力弾圧、虐殺、拘束という人権を無視した非人道的行為を即刻停止させることを目的に、1500名の有志が集い、中国政府に対する抗議デモが実施されました。

チベット支援界の重鎮、牧野聖修氏はこの日、日本全国から集まった参加者に呼びかけました。
「今日ここに集結した人々は、未来、“平和の使徒”として讃えられる日が来るでしょう。チベットが解放されるまで時間がかかるかもしれない。だからこそ、チベットが自由になる日まで、ここに集まった皆さんの良心と平和への熱い思いをネットワークで結びたい!」

この呼びかけによって立ち上がったのが、「セーブ・チベット・ネットワーク」です。